公顕が教える香典返しの品物サポート

2017年07月26日

意外と知らない香典返しのタブー

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

香典返しは、故人のために通夜や告別式でいただいた香典に対して、お礼の気持ちを示すものであります。香典返しの品物は不祝儀を残さないとされているので、形として後に残るものは避けたほうがよいとされています。一般的には食べればなくなってしまう日持ちのする飲食物や、せっけんやシーツやタオルなどの消耗品が多く選ばれています。

食料品で避けたほうがよいものには四足生臭いといって、生き物の殺生を想像させるという理由から肉や魚があります。地域によっては四十九日を過ぎないと肉や魚を食べられないという習慣があるところもあるので注意しましょう。

また嗜好品も避けたほうがよいとされていて、特にお酒はお祝いの時に飲むことがあるので、慶事を連想させることからふさわしくありません。同じ理由から昆布や鰹節も避けましょう。香典返しはいただいた香典の半分から二分の一とされています。

気に入ってもらえるものを選ぶのが難しかったり、選ぶ時間がないからといって商品券を贈るのは、金額がはっきりと分かってしまうのであまり好ましくありません。ただし高額な香典をいただいてお返しの品物選びに困るような時は、商品券と一緒に品物を贈るとよいでしょう。

また形に残らないものとされていますが、陶器は土にかえる、漆器は不幸を塗りつぶすという理由から問題はありません。相手の気に入ったものを贈るということから、利用する人が増えているカタログギフトであれば、ふさわしくないとされている肉や魚やお酒も問題ないとされています。香典返しの品物は地域や年齢など贈る相手に合わせてマナーにも配慮をする必要があります。