仏教の場合、亡くなった方にお坊さんから名前をつけてもらうのが戒名といいますが、順位があることを知っている人も多いでしょう。一般的につけるときのマナーとして、先祖と同じ墓に入る場合には先祖よりも高いランクの戒名をつけてはいけないこと、新たに自分達でお墓を立てて入る場合には、好きなランクのものにしていいことが挙げられています。
また、夫婦で同じ墓に入る場合には、夫婦それぞれの順位をそろえておくことが必要です。かつては寺への寄進額や生前に積極的な寺との繋がりが合った人はランクの高い物をつけられていたといいますが、昨今では必ずしもそうとは限りません。
費用が高ければ高いほど高い位がつけられていることは事実ですが、宗派によって多少事情もあるため、事前に確認をしてからつけてもらってください。低いランクとして男性は「信士」、女性は「信女」があり、一番ランクが高い場合は男性の場合「院居士」、女性の場合「院大姉」です。
宗派によっては存在していないこともあるため、必ず確認し、故人の徳を偲べるような物をつけてもらってください。なお、争議のときに戒名の代金を一緒に渡すことも多いため、代金は葬儀会社に相談して渡すことが望ましいでしょう。