葬儀の時の会食は、故人と親しい人たちから、故人の昔話をしてもらうことで、参列者みんなが故人のことを思い出し、故人にとって良い供養となる食事となります。また、参列者への感謝の気持ちを伝えるために、会食を行います。
この会食には、通夜振る舞いと精進落としがあります。通夜振る舞いは、故人と最後の食事をする意味もあります。参列者みんながしっかりとした食事をすることよりは、話をしながら食べ物をつまむ程度の食事を用意します。
そのため、お寿司や刺身、オードブルなどの大皿を用意することが多いようです。精進落としは火葬後に行う食事で、精進あげとも呼ばれます。以前は、四十九日の忌明けの際に、日常生活に戻るという意味で食事をしていました。
しかし、近年では火葬後に初七日の法要をするようになり、精進落としも繰り上げて行うようになっています。この食事では、僧侶や親族の労に感謝して慰める意味があります。通夜振る舞いでは、大皿を用意するのが主流となっていますが、精進落としでは一人ひとりにお膳を用意します。
費用の目安としては、通夜振る舞いで一人当たり3000〜5000円、精進落しでは一人当たり5000〜8000円です。